2013年1月31日木曜日

第23話 これで安心


発寒北に年配の夫婦が住んでおったそうじゃ。









ある時、奥さんが旦那さんにこう言ったそうじゃ。




「あなた。お茶が済んだら台所を掃除してくれない?レンジフードが油まみれになってるけど、ここ10年間も肩が痛くて掃除できないのよ」





旦那さんは
「わかった。掃除してあげるよ。」

と言ったものの自分も肩が痛くて掃除できそうもないのじゃった。




旦那さんは困ってしまった。「ノー!」



すると、目の前にパンフレットが落ちているではないか!



「こ!これは!『ハツキタくらしの安心窓口』のパンフレットじゃないか!」


二人でパンフレットを見て、一度相談してみようということになったのじゃった。


そして、奥さんは電話をして見ることにしたそうじゃ。




「レンジフードが汚れているので掃除したいのですが・・・」

「ハウスクリーニングの業者がおりますので、お見積りさせて頂きます」
と、すぐに対応してくれたそうじゃ。





おかげで、家中ピカピカになり、夫婦仲良く過ごすことができたそうじゃ。





これも『ハツキタくらしの安心窓口』のおかげでじゃったそうな。





めでたし めでたし





ここで『ハツキタくらしの安心窓口』の説明をしようかの?




ハツキタくらしの安心窓口は、ハツキタ商店街に加盟する様々な業者が協力して、地域に住む方々の「暮らしに関するトラブルや困っていること」を何でも解決しようとする集団じゃそうな。

みんな地元業者だから、とても安心して依頼することができる。

電話して相談すると、すぐに対応してくれるのだそうな。


もちろん作業は有料となるため、必要な場合は見積りしてから決めてもよいのじゃった。

電話1本で何でも相談できると、地元でも注目されているのじゃ。


<参加メンバー>
・株式会社NJSP・・・樹脂サッシ塗装、特殊防虫など
・株式会社小松・・・・建具工事、内装工事、リフォーム工事など
・大昭石油株式会社・・・灯油販売、冷暖房機販売、分解掃除など
・なおすべや本舗・・・水回り清掃、床傷補修、建具取付調整、壁紙張り替えなど
・株式会社梱包ルートサービス・・・家具・家電の移動組立・取付・設置、除雪・排雪
・山坂住設サービス・・・ロードヒーティング、給排水衛生設備工事、設備リフォームなど
・株式会社IPJ・・・・インターネット環境設備、電気工事全般、各種保険取扱いなど
・河辺石油株式会社・・・ガソリンスタンド、車検、自動車修理全般など
・株式会社斉藤塗装店・・・屋根・壁塗装など
・有限会社宝丸総合美健・・・総合ビルメンテナンス、ハウスクリーニングなど
・有限会社長澤工務店・・・サイディング、建設、内装工事など
・株式会社マルイ安川興業所・・・屋根板金、建築など
・東邦交通株式会社・・・タクシー、介護タクシーなど
・東邦モータース株式会社・・・車検、整備、板金塗装など



     ハツキタくらしの安心窓口     

    電話:011-215-8217

        受付時間:月~土曜日 9:30~16:00


                                        





発寒北に若い夫婦が住んでおったそうじゃ。






4歳の息子が暴れん坊で、壁に落書きしたり壁に穴を開けたりしてお母さんは大変苦労しておったそうじゃ。


ある時、偶然床に落ちていたパンフレットを何気なく見てみるとそれは『ハツキタくらしの安心窓口』のパンフレットじゃった。



「ここに相談してみましょう」そう言うと電話してみたのじゃ。






「壁紙の張替えや壁の修理をお願いしたいのですが・・・」

「内装業者がおりますので、お伺いしてからお見積りさせて頂きます。」

と、すぐに対応してくれたそうじゃ。



担当になった内装業者はとても親切丁寧な仕事で予想した予算より安かったのじゃった。


おかげで、息子も大変落ち着き家族みんなが幸せになったそうじゃ





これも『ハツキタくらしの安心窓口』のおかげじゃったそうな。






めでたし めでたし






     ハツキタくらしの安心窓口     

    電話:011-215-8217

        受付時間:月~土曜日 9:30~16:00


                                        



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2013年1月23日水曜日

第22話 鶴の恩返し?


むか~しむかしから発寒北に「入富(いりとみ)寿司」という寿司屋さんがあるそうな。







入富寿司の入澤さんは人柄の良いご主人で、料理も美味しいと地元の会合にも良く使われる寿司屋さんじゃそうな。






ある日、ご主人の入澤さんが寿司の仕込みをしていたときの事じゃった。


店の入り口の方から何やら声がする。





入澤さんは「誰だろうこんな時間に」そう言って入り口のドアを開けてみた。




「な!なんだ?」

入澤さんボー然としてしまった。





どこかの知らないおっさんが、店の前に立っているではないか。









「私は先日、罠にかかっているところを入澤さんに助けてもらったもらった鶴です。」







「え!え~!? 私は鶴なんか助けてませんし、普通、そういうのはキレイな女性じゃないと!どう見てもヘンタイですよ?」



「そんなこと言わないで下さい。鶴だってオスもいるんですから。」



「そ・・・そりゃそうだろうけど・・・。とにかく、私は鶴を助けてませんから人違いです。」



「いえいえ。多分、貴方です。助けてもらったお礼に、贈り物をさせてください。では入らせて頂きますね。奥の部屋を使わせて頂きますので、絶対に覗かないで下さい。」



「すごい迷惑な人だな・・・いや、迷惑な鶴だな。勝手に奥の部屋に入っていったぞ?」




しばらくすると奥の部屋からゴソゴソと物音がしてきたのじゃ。


「何の音だろう?とても気になって仕事ができないよ」




”絶対に覗かないで”と言われたのだが、覗いて見ることにしたのじゃった。




戸を少しだけ開けて中を見ると、なんと・・・




おっさんが中で、店のお酒を勝手に飲んでいたのじゃった。



「おい!おっさん!何を飲んでるんだ!」

「あ!絶対に覗かないで下さいっていったじゃないですか。約束を守ってください。」




鶴だというおっさんは逆ギレ気味に言うと、また戸を閉めてしもうたのじゃ。






またしばらくすると、「おっさん鶴」が引きこもっている部屋からゴソゴソと物音がしてきた。


ご主人は少し気になったが、仕事の準備に忙しいので無視することにしたのじゃった。





しばらくすると、「おっさん鶴」の声が聞こえたのじゃ。


「私の羽で作った布が織り上がりました。どうぞこの布を売りに行って大金持ちになってください。」



入富寿司のご主人は、大喜びして

「おぉ!ありがとう。自分の身を削って布を織り上げてくれたんだね。早速、布を見せてくれ。」

と言ったのじゃった。






部屋の戸がゆっくりと開いて、布を持った「おっさん鶴」が出てきたのじゃそうな。



その布は、明らかに使い古しの汚い雑巾じゃった。







「おっさん鶴」は、その布を差し出しながらこういったのじゃ。


「自分の羽を抜いてこの布を織りました。」










と言ったのじゃった。


「そんなになるまで、自分の羽(毛)を使ってくれたのか?」



人柄の良い入澤さんは、「おっさん鶴」の言葉を信用したのじゃった。




「はい。助けてくれたお礼ですので・・・。」

「これは、大切に使わせていただくよ。気をつけて帰るんだよ?」

「わかりました。失礼します。」

そういうと、鶴は店を出て行ったのじゃった。


10分後、入澤さんは鶴のおっさんに騙された事に気がついたのじゃった。



「あいつめ!勝手に店の酒を飲んで、雑巾だけ置いて帰りやがったな!今度また鶴のフリして来たら警察につきだしてやるぞ」







それから、数日後・・・・・





入澤さんが、開店準備しているときじゃった。




「ごめんください。」と入口の方から声がする。










行ってみると・・・・





「私は、先日助けていただいたメイドです。ご主人さま~」

入澤さんはさすがにこう言ったそうじゃ




「お願いですから、帰って下さい。」




めでたし めでたし





☆入富寿司☆
札幌市発寒11条4丁目8-4  TEL011-661-3761
定休日:火曜日 営業時間:11:00~22:00

美味しいお寿司を食べに来て下さい。
新鮮なネタをご用意してご来店をお待ちしております。





ポチッとしてくれるとうれしいです

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2013年1月17日木曜日

カニ蔵探偵社 事件発生(後編)


ハツキタのカニ蔵探偵社、先週からの続き



プルルル
「こちらカニ蔵探偵社。」



「フフフ。・・・・遠隔操作ウィルスを送ったぞ。」
「あー 君ね。遠隔操作ウィルスはどこに感染しているのか教えなさい。」

「それは、もうすぐ分かるさ。俺が遠隔操作しているからな ヒッヒッヒッ」
「なんだって?」

「どんな事が起きるか、楽しみにしてな」
ガチャッ!



「ちきしょう!どこのどいつだ。遠隔操作ウィルスによってどんな事が起きるっていうんだ・・・。」




プルルル
「カニ蔵探偵社です。」



「徘徊中のママがまだ帰って来ません。」
「そうですか・・・では、今からそちらに向かいます。」

「はい。お願いします。・・・あれ?いま帰ってきたみたいです。」
「おぉ!それは良かった。」

「ありがとうございました。失礼します。」
ガチャッ



プルルル
「はい。カニ蔵探偵社です。」



「いま、遠隔操作してるぞ。ほら。ほら。うひょー 踊れ!踊れ!」

「何を遠隔操作してるんだ!迷惑かけるんじゃない!」

ガチャッ!


「もしもし?もしもーし!ちきしょう切れた。」





プルルル
「カニ蔵探偵社です。」



「あの~・・・ ハイカイのママの事なんですが・・・」
「それは、言ってはいけないといいましたよね?」

「すみません、そのママが帰ってきてからずっと盆踊りみたいなのを踊ってるんですが・・・」
「好きなだけ踊らせてあげなさい。上手になったらエグザイルに入れるかもしれないから」

「わかりました」
ガチャッ!


「・・・・。!!もしかして・・・遠隔操作されてるのは・・・ママ? これは大変だ!」



プルルル
「カニ蔵探偵社っ!」
「がーっはっはっ!次はどうしてやろうか?」

「やめろ!今すぐやめるんだ。」
「次はもっと面白いぜ・・・」
ガチャッ!



プルルル
「カニ蔵探偵社です。」
「あ・・・あぁ・・・ママが・・・ママが・・・」

「大丈夫ですか?ママはどうなってますか?」
「なぜか、ずーっとタケシの真似を・・・『コマネチッ!』ってやってます。」

「なんてことだ!」
「どうしたら良いですか?」
「ママは遠隔操作されている可能性があります。でも大丈夫。私が解決します。少し待ってて下さい。」
ガチャッ!



プルルル
「もうやめるんだ。ママが可哀想じゃないか!」



「あの~ 起龍の味噌ランチ頼んだら怒られました。」
「お前か・・・・。忙しい時には注文するなと言ったじゃないか。俺も忙しいんだ。じゃあな!」

「あ・・・あの~次は何を食べたら・・・」
ガチャッ!




プルルル
「ヒッヒッヒッ。楽しいだろ?」
「バカヤロー! ママになんてことをさせるんだ!」

「ママ?なんだママって?」
「とぼけるな!ハイカイのママを(あっ!言ってしまった)遠隔操作してるだろうが!」

「知らないよ?俺はただ、パソコンの遠隔操作ウィルスでハッキングしてるだけだし・・・」
「え?」

「お前のパソコンに侵入しているんだぜ?わかってるのか?」
「バカヤロー!うちにはパソコンなんて無いぞ!」

「え?間違えました。すみませんでした。」
ガチャッ!




プルルル
「カニ蔵探偵社です。」



「ママが今度は、『そんなの関係ねえ!』ってやってます。」
「確かに・・・。遠隔操作は関係ありませんでした。」

「では?」
「ただのボ◯症状です。病院に行ってください。」

「了解しました。」
ガチャッ!


プルルル
「カニ蔵探偵社です。」
「あの~起龍の・・・・」

「わかった。わかった。これから一緒に起龍のラーメンランチ食べに行こうぜ。」
「はい。」




こうして大変な1日を乗り切ったカニ蔵探偵であった。

そして、カニ蔵探偵は叫んだ。

「なんて日だ!」


めでたし めでたし




2013年1月11日金曜日

カニ蔵探偵社 事件発生(前編)


発寒北の「カニ蔵探偵社」は新年から大忙しだ。


プルルル・・・
ガチャッ「カニ蔵探偵社です。」



「あの~ おなかが空いたんですが、なにを食べたら良いでしょうか?」

「またあんたか!起龍のあんかけ焼きそばにしろと去年、教えただろうが。」

「あれから毎日、起龍のあんかけ焼きそばを食べてますが、さすがに違うものを食べたくなって・・・」

「少しは頭を使え!あんかけ焼きそばだけじゃなく、ラーメンランチがあるだろう!それにしろ!」

ガチャッ!




プルルル・・・
「はい カニ蔵探偵社」



「カニ蔵さん、新年から探偵社ネタとは手抜きじゃないですか?」

「なんだって?」(ちきしょう!バレてる!)

「手抜きですよね?」

「貴方がおかけになった電話はお客様の都合によりつながりません。」

ガチャッ!
(こんな嫌がらせ電話をする奴はだれだ。きっとあの塗装屋に違いない・・・)





プルルル・・・
「カニ蔵探偵社です。」




「ママが、家出してしまいました。探してください。」

「家出?原因はなにか心当たる事がありますか?」

「いいえ。ただ、ママが『朝ご飯食べてない』って言うので『ママはもう、ご飯を食べたよ』って言ったから怒ってしまったのかも・・・」

「なるほど。ちなみにママって、おいくつなんですか?」

「かなり高齢です。」

「それは、家出ではなく『徘徊』ですね。」

「ハイカイ? 」

「そう。徘徊です。」

「じゃぁ、ハイカイのママですね。」

!!!! バカモン!なんちゅうことを言ってるんじゃ!誤解が生じるだろ!

「え?何でですか?」

「間違っても、近所でそんな言葉を使っちゃいかんぞ!わかったな!」

ガチャッ!



「なんと恐ろしい事を言うやつだ。この辺に住んでいない人には意味不明だと思うが、この辺で飲み歩いている人にはピンときてしまう・・・。」




プルルル・・・
「カニ蔵探偵社です。」



「あの~ 起龍のラーメンランチには、しょうゆと塩があるんです。どちらがいいでしょう・・・」

「またあんたか!じゃあ、良い事を教えてやろう。50円アップすると、味噌ラーメンランチになるぞ。」

「それは、知りませんでした。メニューにも出てませんが・・・。」

「裏メニューだ。ただし、忙しい時に味噌ランチを注文すると怒られるから注意しろ。」

ガチャッ




プルルル

「はい。起龍です。間違えた カニ蔵探偵社です。」




「・・・・・・。」

「もしもし? カニ蔵探偵社ですが。」


「フフフ。・・・・遠隔操作ウィルスを送った。」

「なんだって?遠隔操作ウィルスだと?」

「今頃はもうウィルスに感染しているはずだ。」

「貴様!ウィルスはどこに感染しているんだ!目的はなんだ!」

「ウィルスに感染すると、俺の思うままに操作することができる。面白いだろ?ウッヒッヒ・・・」

「ふざけた野郎め!流雪溝に流すぞ!ウィルスを消すにはどうしたらいいんだ!」

「ウィルスを消すためには、謎解きしてもらう。一度しか言わないからよく聞けよ。」

「わかった。」


「発寒12条3丁目付近にいる猫の首輪にヒントを付けた。それを回収するとわかるよ。」

「何条何丁目だって?」

「バッキャロー!一度しか言わないって言っただろう。12条3丁目だ。」

「12条3丁目のイヌだな?」

「何回言わせるんだ!猫だって言っただろうに!」

「なんだって?あの辺の猫は近寄っただけで逃げる猫ばかりなんだぞ!捕まえるなんて無理だ。」

「そ、そうなの? これから付けに行こうと思ったんだけど・・・」

「ややこしい奴だな!よく考えてからもう一度電話しろ」

ガチャッ!




「なんて日だ! 無茶苦茶な電話ばかりじゃないか! なんて日だ!」





プルルル
「こちらカニ蔵探偵社」



「カニ蔵さん、探偵社ネタは手抜きですよね?」

「・・・・。 そ、そうだよ!手抜きだよ!あ~悪かったね。手抜きです。手抜き!」

「逆ギレですか?」

「この忙しい時にそんな電話をかけないでください。斉藤さん!」

「・・・。この電話は現在使用されていません。プープープー」

ガチャッ!


「自分で電話しといて、現在使用されていませんとはふざけた野郎だ。その上、プープープーとはなんだ。」





プルルル
「こちらカニ蔵探偵社」



「フフフ。・・・・遠隔操作ウィルスを送った。」

「それは、さっき聞いたよ!それで?」

「え? えーっと・・・。あのですね・・・。どこにウィルスを送ったかを知らせるヒントを・・・」

「あぁ、そうだったな。ヒントを教えろ。」

「ハツキタ商店街の”ある回転寿司店”の一皿にヒントが付いている。その皿を回収しろ。ヒッヒッヒッ。」

「なに?回転寿司ファミリーの事だな?でも、ファミリーは回転寿司だけど、寿司は回ってないぞ?」

「あ・・・そうなんですか?」

「おまえもイチイチ失敗するやつだな。もう一度出直せ!」

ガチャッ!





プルルル
「こちらカニ蔵探偵社。」



「先ほど電話したハイカイのママの件ですが・・・。まだ帰って来ません。」

「それは言うなって言っただろう!」

「すみません。心配になっちゃって・・・。どうしたらいいですか?」

「わかった。もう少し待って帰ってこなければ、私が探してあげよう。」

「わかりました。また電話します。」

ガチャッ!




プルルル
「こちらカニ蔵探偵社。」



「味噌ランチ美味しかったです。」

「わかってる。わかってる。そんな事で電話しないで下さい。いいですね?」

「はい。」

ガチャッ!



「なんて日だ!!」





ややこしい電話ばかりのカニ蔵探偵社。

遠隔操作ウィルス事件は解決するのか?

次回完結!「カニ蔵探偵社 事件発生(後編)」

思いがけない結末が待っている?! お楽しみに。


つづく