2013年2月27日水曜日

番外編 カニ蔵東京へ行く


発寒北にカニ蔵という男がおったそうじゃ。


カニ蔵が出没する『ハツキタ商店街』ではアトム通貨という地域通貨が流通しておるのじゃ。


アトム通貨は東京早稲田・高田馬場商店街で生まれ、あの鉄腕アトムがデザインされたかわいい紙幣型の地域通貨なのじゃった。




通貨単位は『馬力』で、通貨の種類は10馬力・50馬力・100馬力の3種類があり、アトム通貨加盟店で1馬力1円としてお金のように使うことができるのじゃった。


アトム通貨が使えるお店は、ハツキタ商店街のホームページwww.hatukita.com

または、このシールが貼ってあるお店で使えるのじゃ。




このアトム通貨をゲットするためには、アトム通貨に加盟しているお店で、あらかじめ決まっている『地球にいいこと』をすることでアトム通貨がもらえるのじゃそうな。


例えば・・・
中華飯店 起龍で食事をするときに『マイ箸』で食事をしたり、




ハツキタ商店街に廃食油を持って行きポイントを貯めるともらえるのじゃった。





ほかにも、ハツキタ商店街のイベントでアトム通貨が貰えるイベントもあるのじゃ。

カニ蔵は『地球にいいこと』しかしていないので、アトム通貨を結構持っておるのじゃった。





ある時カニ蔵は、自分の『アトム通貨』を本場の東京の早稲田や高田馬場商店街で使ってみようと思い立ったのじゃった。








東京に向かうべく、ハツキタ商店街がある「ぎんなん通り」を歩いていると・・・・。





道路にお地蔵様が6体並んでおった。





「おぉ。こんな寒いのにお地蔵様がかわいそうじゃ。地肌に雪をかぶって冷たいじゃろうて・・・」





そう言うと、お地蔵様に降り積もった雪をはらい落として、たまたま持っていた菅笠(すげがさ)をかぶせてあげたそうじゃ。






しかし、菅笠は4個しか持っていなかったのじゃった。




「最後の2人のお地蔵様は特に寒そうじゃから、暖かそうなのをかぶせてあげよう」






そう言うと、それぞれ暖かいものをかぶせてあげたのじゃった。






「お地蔵様を大切にしたから、きっといいことがあるじゃろう。」




安心して、カニ蔵は東京に飛んだのじゃった。






「我が母校!早稲田大学!」(学歴詐称)




「ここが早稲田商店街じゃな!」


早稲田商店街


カニ蔵は、「こだわり商店」というお店に入って見ることにしたそうじゃ。








「ワシは札幌のカニ蔵という者じゃ。アトム通貨で買い物に来たのじゃ。」

「そうですか!札幌のアトム通貨とは、貴重ですね。」




「小腹が空いたのでパンとジュースをアトム通貨で買うのじゃ!」

「合計で360円です。」




「あらら・・・ 60馬力足りないぞ?・・・・どうしよう 現金でもいいんだけど・・・」


せっかく早稲田商店街に来たので、できれば全部アトム通貨で支払いたいカニ蔵であった。


すると・・・


トントン


カニ蔵の肩をたたく者がいる

なんじゃ?







誰かと思えば、あのお地蔵様ではないか!

グイッ


「ここまで60馬力を届けに来てくれたのか? なんとありがたい事じゃ!」


あまりのサプライズにカニ蔵はちょっと泣きそうになったそうじゃ。




振り向くと、みんなで届けてくれたようだ。


 グッ!



「だけど、そのグッジョブ!みたいなの・・・イラッとするな。一人間違えてるのもいるし・・・」



でも、お陰で足りなかった60馬力を店員に渡したのじゃった。


すると店員が


「あれ? このアトム通貨、2年前のアトム通貨です。もう使用期限が切れてますね。」





「なにぃ~? あの役立たずの地蔵どもめ!」


通りに出てみると、地蔵さんが逃げ帰る後ろ姿が見えたのじゃった。





「やつらめ、ワザと間違えたな! これを口実に東京にやってきて、新宿のオネーチャンの所に飲みに行くつもりだろう・・・・。」



「お・・・ 俺も一緒に行く~!」

カニ蔵も一緒に行きたくなり、地蔵達の後を追いかけたそうじゃ。






めでたし めでたし





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第9期アトム通貨は2月28日が使用期限です。

新しいデザインのアトム通貨は4月上旬に流通開始となります。

おたのしみに!








2013年2月13日水曜日

第25話  しげちゃん


ハツキタにカニ蔵というロクデナシがおるそうじゃ。


カニ蔵は最近、発寒で評判のお店に行くことにしたのじゃった。

カニ蔵はハツキタ商店街が縄張りじゃったが、今回初めて発寒商店街に行ったのじゃ。


そのお店は、「かねしげ鮮魚店」という昨年11月に開店した店じゃ。

カネシゲ佐々木水産はJR発寒中央駅から南に真っ直ぐ5分ほど歩いた所にあるのじゃった。



「おお!ここが噂のかねしげ鮮魚店じゃな!」




「むむ!この店は『しげちゃん』という者がやっておるんじゃな!」



お店に入ったとたん、まるで魚屋のような元気な声で「いらっしゃいませ」と聞こえるではないか。



このひとが『しげちゃん』じゃそうな。




店には魚屋のように、魚が並んでおる。



「これじゃぁ まるで魚屋じゃ。」とつぶやくカニ蔵じゃった。












刺身・・・・・。





一夜干し・・・・・。


みそ漬け・・・・。




めちゃめちゃ美味そうやないけ!


「こんなに美味そうな物を並べてどうするつもりじゃ!家まで我慢出来んじゃないか!」




すると、しげちゃんは

「となりのイートインコーナーで食べられますよ。一夜干しは焼いて、お出しできます。」

と言うのじゃった。




「なに!隣で食べられる?そんな便利なシステムになっておるのか?」




「ええ。焼き魚は品代の他に100円の焼き代がかかります。」





「そんなにお手頃価格で食べれるのか?あんたは確か・・・しげちゃんじゃな?」







「はい。私がしげちゃんです。」






(・・・・・。茂ってないけど、『しげちゃん』じゃな。)










「では、隣のイートインコーナーを見てみようかの。」

ドアを開けるとそこがイートインコーナーじゃったそうな。



ここで、自分で選んで刺身やら一夜干しやら、煮魚やらを食べることができるのじゃった。


「ん?あれはなんじゃ?」



なんと、海鮮丼があるではないか!

「しげちゃん、海鮮丼は3種類あるのじゃな?」


「はい。600円のデラックス海鮮丼と800円のグレイト海鮮丼、1000円のワイルド海鮮丼があります。」





(・・・・・。確かにワイルドじゃな。) 









デラックス ¥600

グレイト ¥800

ワイルド ¥1000



「こんな値段でこんな立派な海鮮丼が食べられるのか?余市のカ◯ザ◯商店まで行かなくて済むじゃないか!」



「夜は21:00まで営業していますので、お酒を飲みながら食べられますよ。」



「なんでことだ!新鮮な刺身を食べながら、ちょっと一杯できるのか?!まるでオヤジ天国じゃ!!」




「セルフサービスなので、低価格ですよ」


「なんという素晴らしい店じゃ。感動した! 夜にまた来るぞい!」






店を出たカニ蔵は看板をもう一度見てみた。



「ん?」


「なんだ?」




「だれだ!イタズラした奴は!」

発寒商店街にも、ワシのようなヤツがおるんじゃろうか・・・

なんども看板を見上げるカニ蔵じゃったそうな。





めでたし めでたし





☆かねしげ鮮魚店☆
札幌市西区発寒5条4丁目2-54 南部ビル1F  TEL:011-215-6997
営業時間:昼12:00~14:00 夜18:00~21:00
定休日:火曜日

かねしげ鮮魚店のブログはこちら → http://blog.goo.ne.jp/kaneshigesuisan


かねしげ鮮魚店でのお買い物の際、「カニ蔵ブログを見ました」というと、何かサービスしてくれるかも?(笑)




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2013年2月7日木曜日

第24話 キャッツアイを捕まえろ!(つづき)



前回(第19話)のあらすじ 19話「キャッツアイを捕まえろ」を見逃した方はこちら



発寒北の街をにぎわす怪盗キャッツアイ。その正体は美人3人組であるという情報があった。




そして「ハツキタの美術館」から美術品を盗むという、キャッツアイからの予告状を受け取ったカニ蔵刑事だが、もうすでに盗まれていた後。



カニ蔵刑事は、なんとかキャッツアイを捕まえようと調査するが、一向に尻尾をつかませない。

そんな時、いつも珈琲を飲みに行く「ハツキタ茶屋ぎんなん通り」・・・




そこで働く3人の女性が・・・






キャッツアイではないかと・・・疑いを持つカニ蔵刑事であった。













第24話 キャッツアイを捕まえろ!(つづき)





カニ蔵刑事のところに、新たな情報がもたらされた。




「カニ蔵刑事、キャッツアイの予告状が届きました。」

「なんだって!次は何を狙っているんだ!」







「・・・・・・。」

「これは大変だ!『小川時計店の大切なモノ』っていうと・・・ あのネジか!あのネジが無くなると動きがストップしてしまうじゃないか!すぐ小川時計店に行くぞ!」














「小川さん、何か問題とか盗まれたものとかありませんか?」




「いいえ。特に問題ありませんが・・・」

「予告状によると、キャッツアイが今晩、小川さんの大切なモノを狙っているようなんです。」


「大切なモノって何かな・・・・。このへんの時計かな・・・。」






「いや、そのへんの時計は、そんなにスゴいものはないです。 私の予想によると、多分・・・背中に付いているモノだと思うんですが。」



「背中?なにか付いてるかな?」




「(し・・・知らなかったのか?!) い・・・いや・・・。なんでもありません。とにかく気をつけて下さい。」


「わかりました。ちゃんと戸締りして寝ます。」


「私も見まわりますから安心して下さい。」






そして・・・夜。







「カニ蔵刑事、今のところ問題ありません。」




「そうか。でも気を抜くなよ。相手はあのキャッツアイだからな。」

「はいっ!」





「そろそろ、小川さんが寝る頃だな。寝る前に小川さんと話してこよう。」










「ごくろうさんです。」



「小川さんっ!そのカードは! やられた! いつの間に盗まれたんだ!」


「え?盗まれた?」

「ええ。小川さん体調はいかがですか?」




「すこぶるいいですよ。今までより元気なくらいです。」


「そうですか・・・。後ろを向いてもらっていもいいですか?」


「はい。」






「!!!!! ソ・・・ソーラーになってる。」




「しかも、かなり高性能になったようだ!」












こうして、またキャッツアイにやられたカニ蔵刑事は『ハツキタ茶屋ぎんなん通り』に戻ってきた。






「ごめんくださ~い。珈琲ください。」


「・・・・。あれ?だれもいないぞ?おーい! キャッツアイが出没したというのにどこに行ったんだ?」


珍しくあの店員3人がいない・・・・。



カニ蔵刑事は気になって奥の部屋に入った。




「あ!」








「ゴメンゴメン! 着替え中だったんだね」



キャッツアイの正体に全く気が付かないカニ蔵刑事であった。



カニ蔵刑事はキャッツアイを捕らえることができるのか!





次回につづく・・・のか?





☆ハツキタ茶屋ぎんなん通り☆
札幌市西区発寒12条3丁目安住ビル1F TEL:011-215-8217 

営業時間:10:00~16:00  定休日:日曜・祝祭日


キャッツアイかもしれない店員が美味しい珈琲をご用意してお待ちしております (*´艸`*)
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